「EMX-1を録音するために必要なもの」
結論から書いてしまいますと以下のものが必要となります。・オーディオインターフェース
・オーディオケーブル
・PC
・DAWソフト(※)
他のやり方で録音することも出来ますが以上を用いての録音が最も一般的でしょう。これらの機材を揃えておけば、所謂「インターネット生方法」にも対応できるようになっています。
・オーディオインターフェイスについて
オーディオインターフェイスは音を取りこむための中継基地のようなものです。これを使わずに音を録音しようとすると『EMX-1をスピーカーに繋いで再生し、その再生音をPCのマイクで拾う』というとてもアナログな手法を用いることになります。これはとても現実的ではありません。オーディオインターフェイスの基本的な役割は全て等しく「音を取り込むこと」に変わりありませんが、種類としては色々なものが展開されており価格帯で機能が微妙に違ったりします。ではこれは何が違うのかと言うと、基本的には『録音できる音の質』と『同時に録音できる数』の差が異なっています(当然ながら高級オーディオインターフェイスの方が単純に高音質で録音が出来るという面もあります)。
そのようなわけで、この『録音できる音の質』と『同時に録音できる数』を把握することがオーディオインターフェイスを選ぶ決め手となります。ちなみにこの『録音できる数(※厳密に言えば違いますが)』のことを音楽制作においては「チャンネル数」と呼ぶことになっています。
では、EMX-1を録音するために必要なチャンネル数はいくつなのかというと、最低限の使用であるなら2chあれば足ります。
かといって2chのオーディオインターフェイスを選べばよいのかと言えばそうとも限りません。例えば、EMX-1の再生中に自分の声もトラックに重ねようとすると空いているチャンネルが無いため録音することができません。何かしらの機材を増設しようとした場合も同様です。
上画像は「US-366」というオーディオインターフェイスです。これはアナログとして4ch用意されているので、EMX-1とマイクを1本使用してもまだ空きがあります。
タイプは好みではありますが、オーディオインターフェイスは最低でも4ch以上用意されているものを選んだ方が失敗がありません。選ぶのが面倒な場合はこの「US-366」を選んでしまってもいいかもしれません。これが一台あれば十分に事足ります。
※チャンネルについて
チャンネル数と入力端子(INPUT端子)の数は違う概念です。例えば、US-366の場合であれば「アナログ4ch」のINPUT端子が付いています。正面を見ると4個のジャックが付いているのためこれで4chと錯覚してしまいそうですが、これはあくまでも入力端子の数となっています。
正面には「INPUT 1/L」「INPUT 2/R」とありますね。これらを合わせて2CHです。
・オーディオケーブルについて
EMX-1と機材を繋ぐケーブルです。ほとんどの場合は上記のオーディオインターフェイスと繋ぐことになるでしょう。EMX-1のオーディオ出力端子は「フォン端子」と呼ばれるものです。楽器を接続する場合に最も一般的に使われているものになります。オーディオインターフェイスも基本的にはフォン端子が使われているので両方ともフォン端子が付いているケーブルを選べばOKです。
ただ、オーディオインターフェイスの中には一部がフォン端子ではなくXLR端子が使われているものも存在します。この場合は「片方がフォン端子・片方がXLR端子」であるケーブルを選ばなければいけません。
US-366がまさにこのタイプとなっており、片方がXLR端子になっています。使用するオーディオインターフェイスを確認してケーブルを選ぶようにしましょう。ネットで購入する場合は『サウンドハウス』を見ると非常に分かり易いです。
・PC
言わずもがなですがPCも必要です。この場合は録音するだけであるためこれといって高性能なPCは必要ではありません。スペックが多少足りない場合でもオーディオインターフェイスのドライバ設定を変更すれば問題を回避できるケースも少なくありません。この場合はレイテンシーというパラメーターを変更します。録音方法はOS内の機能やフリーソフト・ネット配信系サイト(※動画を同時に撮れるので非常に楽です、ただ音質は低下します)を使うといった方法があります。どのようなやり方でも良いと思いますが、音質を考慮する場合はDAWソフトを使用するのが定番です。
・DAWソフト
PC上での音楽制作には欠かすことの出来ないDAWソフトです。DAWソフトは高価であるためEMX-1の録音のためだけに購入する必要はないでしょう。フリーのDAWソフトで十分です。フリーのDAWソフトとしては「Studio One」が有名でしょうか。
録音するだけであるなら各DAWソフト間で性能差はほとんどなく、DAWソフトで録音したからと言って音質が劇的に向上するといったことはありません(※間に機材を挟めば違いますが・・)。DAWソフトを使用する目的は録音後に編集作業である「マスタリング」を行うことにあります。このマスタリングには非常に多くの専門用語が出て来るため面倒な部分もたくさんありますが、その分効果も大きいので挑戦して損をすることはありません(※簡単なマスタリングであれば慣れれば数分で出来ます)。
実際にEMX-1関連で作成している動画はもれなくネット配信サービスを使った録音方法で作成しているので音質がとてもよろしくないことになっています。EMX-1のストロングポイントである音圧がスカスカに・・・。
本来であればStudio OneのようなDAWソフトに一度録音してイコライザやコンプレッサーをかけて編集してあげないとせっかく作ったものがかわいそうかもしれません。
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