KORG ELECTRIBEE EMX-1について

EMX-1は『ドラムマシン』と『シンセサイザー』が合体している電子楽器です。とても基本的なことではありますが、この2つの機能をしっかりと理解しておくことがEMX-1を使う上で非常に重要になります。



「ドラムマシンとは何か」

ドラムマシンとは「録音されたドラムの音を自動演奏する機械」です。

日常的には「ドラム」と一言で表現されるものですが、ドラムとは様々な打楽器が集まって構成されています(※音楽制作においてはドラムセットと表現されます、実際の楽器であるドラムもそれぞれ単品で売られています)。それぞれの打楽器にはそれぞれの名称と役割があり、これらを組み合わせて『ドラムパターン』を作っていくのがドラムマシンです。


EMX-1には下部左側に1~7Bまでのスロットが用意されており、この部分に使用するドラムの音をセットしていきます。扱える音の数や種類に差はありますが、基本的な構造は他のリズムマシンでも同じです。


「シンセサイザーとは何か」

シンセサイザーの説明を検索すると「電子的な手法で音を構成する機械」といった言葉が並ぶと思います。これは全くもってその通りなのですが、EMX-1といったトラックメイクをメインとする楽器においては『音をダイナミックに変化させることができる機械』といった方が分かり易いでしょう。

電気を使って音を出す楽器としては「電子キーボード」というものも存在しますがこれはシンセサイザーとは似て非なるものです。電子キーボードはあくまでも「録音された音源を再生する機械」であり音を変化させることができません。

対してシンセサイザーですが、これは鍵盤を弾くというよりも『音を作り出し、変化させる過程を楽しむ道具』です。鍵盤そのものは大切では無く、音を構成するパラメーターの方が重要となります。


EMX-1では右上の部分がシンセサイザーのパラメーターを設定する部分になります。全体像を見れば分かりますがEMX-1には鍵盤が付属しておりません(※鍵盤的に使うことは可能ですが)。

現在はPC上のプログラムであるソフトウェアシンセサイザーが主流となっているため、EMX-1のようなタイプはハードウェアシンセサイザーと呼ばれます。

ソフトウェアシンセサイザーはマウスとキーボードでパラメーターの設定を行いますが、ハードウェアシンセサイザーではEMX-1のように実物のノブをひねることで設定を行っていきます。この操作感はソフトシンセとは比べ物にならないほどに気持ちが良いものです。


余談ですが、ソフトウェアシンセや鍵盤の付いていないハードウェアシンセを操作する道具が「MIDIコントローラー」と呼ばれるものになります。ピアノ鍵盤のたかちをしているものや、DJミキサーのようなものまで様々なものが存在しています。コントローラーが「MIDI信号」を発信し、ソフトウェアシンセサイザーがそれを受け取ることで様々な操作を可能にしています。

このMIDIは現代の電子楽器にとって欠かすことの出来ない大切な要素です。EMX-1においてもこのMIDI信号を使うことでより幅の広い使い方が可能になっています。EMX-1単体で使う場合は不要ではありますが、仕組みを覚えて損をすることはありません。


<EMX-1はどう使うべきか>

このようなドラムマシンとシンセサイザーが合体している電子楽器はどう使うべきであるのかと考えれば、当然ながらリアルタイムパフォーマンスで使ってこそ真価を発揮するといえるでしょう。

逆を言えば、『完成された楽曲』をストイックに追い求める場合はとてもではありませんがEMX-1では不適当です。その場合はDAWソフトを使うべきでしょう。

ドラムにおいては音を増やしたり減らしたりすることでリズムを変化させ、シンセサイザーにおいてはノブをひねることで音をダイナミックに変化させることで山場を作ったりして全体の展開をコントロールしていきます。商品説明にもありますが、「クリエーターの思いのままにミュージックを完成させる」という言葉通りのアイテムです。


EMX-1は音楽知識不要で誰にでも楽しめる素晴らしいミュージックマシンです。興味をもたれた方は是非とも楽器店に足を運んで頂けたらと思います。
 

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