Ableton liveの画面表示について

説明が前後しているような気もしなくはないですが、Ableton liveの画面表示についての解説です。


分からない部分は「インフォビュー」を見れば解決する

…とはいえ、Ableton Liveは常時マニュアルを参照することが出来るため特に意識して覚える必要はなかったりします。


分からなければ上画像のようにインフォビューを表示させておけばOKです。Ableton liveは感覚的にも分かりやすいレイアウトになっていますので、使っているうちに自然と頭に入ってくると思います。

そんなわけで特別に覚えることは無いのですが、最も基本的な要素にだけ簡単に触れてみます。

セッションビューとアレンジメントビューの違い

Ableton Liveの肝ともいえる重要な要素がこのセッションビューとアレンジメントビューです。

これについては別記事に詳しく解説していますが、最初のうちは「Ableton Liveには作業領域が2つある」と覚えておきましょう。画面の見方を覚える場合はあまり気にせずに先に進んだほうが分かりやすいです。

<関連別記事>
Ableton liveのセッションビューとアレンジメントビューについて①
http://furamika.blogspot.jp/2016/07/ableton-live_94.html

何は無くともドラック&ドロップ

画面の見方に入る前の事前知識(という程の知識でもないですが)として押さえておきたいのが、「Ableton Liveはドラック&ドロップで大抵が何とかなる」ということです。実際にAbleton Liveを使ってみると分かりますが、ほとんどの作業がドラック&ドロップで可能になっています。

セッションビューについて

あまり詳しく書いても混乱するだけなので簡単に行きましょう。何度も書くようですが、分からない部分があればその都度インフォビューを参照した方が効率的です。

セッションビューは基本的には4つのブロックで構成されています(※これらはオプションで表示/非表示にすることもできますが、とりあえずデフォルトの状態で書いていきます)。


これらの役割を簡単にまとめると以下のようになります。

・左→ブラウザ、音源・エフェクトやオーディオデータを選択します
・真上→基本となる作業領域です、MIDIデータや既存のオーディオデータを置く場所です
・真中→ミキサー、音量を決めたりトラック同士の関係(ルーティング)を決めたりします
・真下→作業領域のデバイス情報を表示する場所、エフェクトの詳細を決めたりします

では、それぞれについてざっと説明をしていきます。

・ブラウザについて

ブラウザはAbleton Liveで使用する様々なデータを格納する場所です。


インストールされた音源・エフェクトやオーディオデータ・MIDIデータをここから引っ張ってくることが出来ます。

追加する他社のVSTiプラグインや個人的に作成したデータ、別途購入するLive Packもここから参照します。わざわざ覚えることでもありませんが、Liveではこのような素材を総合して「デバイス」と呼んでいます。

<関連別記事>
Ableton Liveで使われるフォルダ/ファイルを学ぶ
http://furamika.blogspot.jp/2016/07/ableton-live_22.html

ブラウザについてひとつだけ補足しておくと「フォルダを追加」で任意のフォルダを参照できるようになります。


サンプルファイルセット等を購入した場合は是非フォルダを追加しておきましょう。ブラウザから直接音源のプレビューを聴くことも可能です。

・作業領域について

トラックを作成する場所です。セッションとアレンジメントではこの領域が異なっていますね。


ここでMIDIトラックでメロディを作ったり、オーディオトラックをサンプリングしたりして楽曲を作り上げていきます。

右クリックからトラックを作成することもできますが、ブラウザからドラック&ドロップすることでトラックを増やしていくことも可能なのでこちらの方が楽ですね。エフェクトを追加する場合もトラックにドラック&ドロップすればOKです。

セッションビューの場合はクリップスロットに小分けして作成していくことが出来ます。これはオーディオデータをストックしていく場合に非常に便利です。itunes等の別ソフトから曲をセットすることも出来ます(これもドラック&ドロップです)。

・ミキサーについて

何のことはありませんがミキサーです。


特殊な要素としてはエフェクトトラックくらいでしょうか。エフェクトトラックはエフェクトだけが設定されたトラックになっており、パフォーマンス用として使うものです。個別のトラックにエフェクトを設定するよりもCPUパワーを節約できるため、ここを使った方がソフトがフリーズする危険度が下がります。

また、ルーティングの設定もここから行います。分からない部分はインフォビューを参照しましょう。

※関連別記事
・Ableton Liveの内部ルーティングの基本を学ぶ
http://furamika.blogspot.jp/2016/07/ableton-live_38.html

・デバイス情報について

選択したトラックで使用されているシンセサイザー・エフェクトやMIDIクリップの内容を表示し、パラメーターを変更したりする場所です。


追加するごとにどんどん横に伸びていきます。これは音の加工順位となっていますので、エフェクトを多用する場合は順番をきちんと管理しておきましょう。

MIDIクリップを選択した場合はピアノロールが表示され小節数やクリップ内容の変更ができます。オートメーションの作成もここから行います。

これといって難しい要素は無いと思うのですが、一点だけ注意しておくことが最上部の時間軸を示すボックスでしょうか。このボックスはセッションビューではなくアレンジメントビューとリンクしている時間軸であると覚えておきましょう。

アレンジメントビュー画面について

これはいわゆる『普通のDAWソフト』と同じ画面です。

他社のDAWソフトもほとんど同じレイアウトになっているので馴染み深い方も多いのではないでしょうか。基本的にはセッションビューと変わりませんが、細かい部分が異なっています。

※セッションビューと重複する部分は省略しています。

・作業領域について

下方向に流れるセッションビューに対して、アレンジメントビューは右方向に流れていきます。


アレンジメントビューでは時間軸が設定されているので最下段にトラックの合計時間が表示されます(※BPMを変更すると自動的に変更されます)。

また、セッションでは表示されなかったクリップの内容(MIDIトラックならMIDIロール、オーディオファイルであればオーディオ波形)が表示されるようになっており、トラックの構成が一覧できるようになっています。

ここでの作業は基本的にはクリップの編集とオートメーションの編集が中心となります(※もちろんアレンジメントをガンガン使って作曲をする人もいます)。

クリップの編集はコピー&ペーストとドラック&ドロップで感覚的にできるものですので問題ないと思いますが、オートメーションは音楽知識やシンセサイザーの知識がないと難しい面があります。

・トラック詳細について

セッションビューとは違い、アレンジメントビューではトラックの詳細を見るタブが追加されます。


これはアレンジメントビューではオートメーションの編集作業が多くなるためです。このタブからデバイスを選択し、オートメーションを書いたり変更したりします。

<関連別記事>
・Ableton liveのセッションビューとアレンジメントビューについて①
https://furamika.blogspot.jp/2016/07/ableton-live_31.html

・Ableton liveのセッションビューとアレンジメントビューについて②
https://furamika.blogspot.jp/2016/07/ableton-live_21.html

・Ableton liveのセッションビューとアレンジメントビューについて③
https://furamika.blogspot.jp/2016/07/ableton-live_95.html
 

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