Ableton Liveのエフェクトの種類と分類

Ableton live(ver9)に付属しているエフェクトを全て書き出すと以下のようになります。エフェクトは実際に使ってみないと効果が分かりませんが、Ableton liveはエフェクトの数が多いので事前にある程度分類しておいた方が理解が早くなります。

・Amp
・Auto Filter
・Auto Pan
・Beat Repeat
・Cabinet
・Chorus
・Compressor
・Corpus
・Dynamic Tube
・EQ Eight
・EQ Three
・Erosion
・External Audio Effect
・Filter Delay
・Flanger
・Frequency Shifter
・Gate
・Glue Compressor
・Grain Delay
・Limiter
・Looper
・Multiband Dynamics
・Overdrive
・Phaser
・Ping Pong Delay
・Redux
・Resonators
・Reverb
・Saturator
・Simple Delay
・Spectrum
・Tuner
・Utility
・Vinyl Distortion
・Vocoder

このままだと全体が把握しにくいため、それぞれを種類ごとに分類してみましょう。


イコライザー系のエフェクト

イコライザーに該当するものは以下です。

・EQ Eight
・EQ Three

特定の周波数を上げたり下げたりして音質をコントロールすることができます。 

EQ EightはEQ Threeの上位版といったところですね。マスタリング時には必ず使用するであろう重要なエフェクトです。EQ ThreeはDJミキサー的に構成されているためライブパフォーマンスでそのまま使えます。

解析系のエフェクト

音を視覚的に調べるためのエフェクトは以下です。

・Spectrum
・Tuner
 
Spectrumはそれ自体に音をコントールする機能はありませんが、周波数帯を視認できるエフェクトになっています。音のピークも分かりますし、「曲を作ってる感」が増します。

Tunerはそのままチューナーですね、音のピッチを確認することができます。オーディオファイルや外部から繋いだ楽器の音程を調節するために使います。PCだけでの制作の場合はほとんど使わないかもしれません。

フィルター系のエフェクト

フィルター系のエフェクトは以下です。

・Auto Filter

Ableton Live(ver9)にはフィルターはこれだけしか入っていません。キレが甘いと感じる場合はwaves等を使用しましょう。

ダイナミクス系のエフェクト

コンプレッサーに代表される「音を大きくする」ためのエフェクトです。これについては以下があります。

・Compressor
・Gate
・Glue Compressor
・Limiter
・Multiband Dynamics

種類は様々ですが基本的な構造はどれも同じです。

コンプレッサーは最終的なマスタリングで絶対に使用しますので仕組みを理解する必要があります。ただ、Ableton LiveのCompressorはやや特殊(?)になっているため別メーカーのVSTプラグインを使った方が理解が早いような気もします。

空間系のエフェクト

「飛び道具系」とも呼ばれるエフェクトですね。

・Filter Delay
・Grain Delay
・Ping Pong Delay
・Simple Delay
・Reverb

パフォーマンスから音の定位調整まで幅広く使用されています。

Ping Pong DelayとSimple Delayはオーソドックスなディレイですが、Filter DelayとGrain Delayは非常に特殊なディレイになっています。特に面白いのがGrain Delayです。原音からまったく別の音に変化させることが可能ですので(グリッチサウンドのような効果があります)、一度は試しておきたいエフェクトです。

リバーブ系はひとつしかありません。

モジュレーション系のエフェクト

音に揺らぎを加えるエフェクトです。

・Auto Pan
・Chorus
・Flanger
・Frequency Shifter
・Phaser

エレクトロダンスミュージックで多用されるエフェクトですね。使いどころが良く分からないので書けることがありません(Chorusはたまに使います)。簡単に音を和音のようにしたり金属音のように加工することが出来ます。

歪み系のエフェクト

音をノイジーに加工したい場合に使います。

・Corpus
・Dynamic Tube
・Erosion
・Overdrive
・Redux
・Saturator
・Vinyl Distortion

多数の種類がありますが、使いやすいのはErosionやOverdriveでしょうか。過剰にならない範囲で音を歪ませることが出来ます。Vinyl Distortionを使用するとエレクトロニカにみられる『チリチリ感』を出すことが可能です。

音質変化系のエフェクト

音をがらりと変化させることができるエフェクトです。

・Vocoder
・Resonators

音を変化させるのはVocoderとResonatorsに限ったことでもありませんが、この2つはさらに特化しているのではないかと思いこう分類しました。

設定によって様々な変化を与えることが出来ますが、パラメーターが多いので難しい面もあります。VocoderよりもResonatorsの方が汎用性は高そうな感じがします。

グリッチ系のエフェクト

その名の通り、グリッチ感を作るエフェクトです。

・Beat Repeat 

Ableton Liveのエフェクトを代表するものの一つです。非常に簡単にグリッチ感のある音を生成することが可能になっています。既存のオーディオトラックを流すだけでもユニークなサウンドが作れる強力なエフェクトです。

パフォーマンス系のエフェクト

再びAbleton Liveのエフェクトを代表するものの一つです。

・Looper

ギタリストやボーカリストが個人でセッションをやる場合に使われる「ルーパー」をプラグイン化したものになります。ライブパフォーマンスは言わずもがなですが、トラック制作においても有効です。

その他のエフェクト

使用頻度が低いので書けることがほとんどありません。

・External Audio Effect
・Utility
・Amp
・Cabinet

External Audio Effectは外部エフェクターを使う場合に使用するプラグインとなっており、Utilityはデバイスの信号をコントロールできるプラグインとなっています。
 

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