ここではモーションの録音再生とその他の細々とした操作についてやっていきます。今回が終わればTR-8Sに直接関わるテクニカルな要素はほぼ網羅している…はずです。
MOTION(モーション)機能とは何か
モーションとは、その名の通り「動作を記録すること」です。本来であれば手動でノブを弄って音に変化を付けるのが一般的ですが、モーション機能を使うとノブの動作をマシンに記録させることが出来るようになります。結果として『ノブを触らなくても音に変化を付けることができる』ようになるわけです。
この機能は最近のシンセ・リズムマシンではほとんどの場合で導入されています。ableton Liveだとモーション・シークエンスと呼ばれてますね。
モーション機能を有効に使えばフレーズの内容を大きく変化させることが出来るため、疑似的とはいえバリエーションの数を増やすことが可能になります。
・モーションを記録できるパラメーターの種類
何かと面白いモーション機能ですが、全てのパラメーターに対して設定できるわけではありません。モーションを記録できるパラメーターの種類は以下となります。
・TUNE
・DECAY
・CTRL(※)
・REVERB LEVEL
・DELAY LEVEL/TIME/FEEDBACK
・MASTER FX CTRL
・MASTER FX ON
注目するのは「CTRL」の部分ですね。ここには様々なパラメーターがアサインできますので、例えばCTRLを「PAN」に設定しておけば音を左右に散らすモーションが作れるようになります。
ボリュームフェーダーに設定できないのはちょっと不便な感じがしますね…。
・モーションを設定する
TR-8Sでモーションを使う場合は以下の操作を行います。<モーションを記録する>
MOTION[REC]ボタンが有効な状態でノブを操作する
MOTION[REC]ボタンはここにあるものですね。

正確に書けば各ステップに対して数値を入力することでモーションを作ることも可能です。ただ、これだと何十倍もの手間が発生しますし、何よりもせっかくのアナログ機材である優位点が無くなってしまいますので無視してしまった方が良いでしょう。
TR-8Sのモーションは記録しただけでは有効にはなりません。モーションを有効にするためには以下の操作が必要です。
<モーションを有効にする>
モーションが記録された状態で、MOTION[ON]を有効にする
MOTION[ON]ボタンはMOTION[REC]ボタンの隣にあります。

モーションは役割としてはとても分かりやすいのですが、実際に使おうとすると慣れが必要になるものでもあります。特にステップ数が短いフレーズにモーションを与えようとすると最初と終わりのタイミングが中々掴めなかったりします。
DAWソフトであれば動作がパラメーターとして目視できますし後からの編集も簡単です。とはいえ、TR-8Sは完全にアナログな機材です。音の変化は聞いて確認するしかありませんし、部分的な編集作業もできません。
こればかりは実際に触り続けるしかない部分です。操作上のヒントとしては『モーションを記録したい瞬間だけRECを有効にする(※常時RECにはしない)』と感覚として理解しやすいです。
注意するべきことは、パラメーターを変化させている最中にMOTION RECを有効にすることができないということです。
ノブをぐりぐり動かしている状態ではONにすることができません。ONにするためには一瞬でも良いので「パラメーターを動かしてない状態」を作り、そのタイミングでONにしなければいけません。
この辺りは若干不便…というかストレスを感じます。ver2.0でも修正されていないようです。
最低限『トラックに設定しているモーションを削除する場合』の操作は覚えておきたいところです。これを覚えておけば多少の手間はかかっても応用が効きます。
また、この操作から分かると思いますがTR-8Sのモーション情報はバリエーションとリンクしています。直接操作に関わる内容ではありませんが、TR-8Sの構造を理解する上で比較的に重要です。
注意しておきたいのが「シーケンスを直接移動させるわけではない」ということです。機材によってはMIDIシーケンスの位置を直接ずらすものだったりしますが(※CIRCUIT等)、TR-8Sのナッジはあくまでも『再生タイミングを変えるだけ』です。
ナッジは以下の操作で可能です。
TR-8Sのナッジ操作は非常にアナログです。『どれくらい前後にずらしているのか』といった数値が表示されないのため耳で聞いた感覚で行うしかありません。
DAWソフトに録音して確認した限りでは「1/4レングス分(※4ステップ分)」程度まで前後にずらせるようでした。
よほどのレイテンシーが発生しても問題無く対応できる幅だと思います。
この場合の操作は以下となります。
別のバリエーションの先頭に直接ジャンプする場合は以下の操作で可能です。
これらに関しては出番がない場合も多いと思います。使わない場合は『そういう機能もあるんだな』くらいで十分な部分です。
これでTR-8Sそのものの操作は終了となります。残るのは編集関係と同期設定になりますが、この辺りが最も複雑なので果たして書く気力が生まれるかどうか分かりません。
この辺りは若干不便…というかストレスを感じます。ver2.0でも修正されていないようです。
・モーションを削除する方法
記録したモーションを削除する方法は複数存在します。大変ではありますが、TR-8Sを使いこなそうと思えば全て覚える必要があります。<再生中バリエーション内のMOTIONを全て削除する>
MOTION[ON]ボタンを押しながら、[CLEAR]ボタンを押す
<任意のバリエーション内のMOTIONを全て削除する>
MOTION[ON]ボタンを押しながら、[A]~[H]ボタンを押す
<任意のトラックに設定しているMOTIONを全て削除する>
MOTION[ON]ボタンを押しながら、INSTセレクトボタンを押す
<任意のトラックに設定している特定パラメータのMOTIONを削除する>
MOTION[ON]ボタンを押しながら、ツマミを動かす
最低限『トラックに設定しているモーションを削除する場合』の操作は覚えておきたいところです。これを覚えておけば多少の手間はかかっても応用が効きます。
また、この操作から分かると思いますがTR-8Sのモーション情報はバリエーションとリンクしています。直接操作に関わる内容ではありませんが、TR-8Sの構造を理解する上で比較的に重要です。
ナッジについて
ナッジとは「音の再生タイミングを微調整すること」です。TR-8S単体の場合だと特別な効果はありませんが、他のシンセサイザーやDAWソフトと同期再生した場合のタイミング調整に有効になります。注意しておきたいのが「シーケンスを直接移動させるわけではない」ということです。機材によってはMIDIシーケンスの位置を直接ずらすものだったりしますが(※CIRCUIT等)、TR-8Sのナッジはあくまでも『再生タイミングを変えるだけ』です。
ナッジは以下の操作で可能です。
<再生タイミングを前にずらす>
[SHIFT]+[COPY]ボタン
<再生タイミングを後ろにずらす>
[SHIFT]+[UTILITY]ボタン
TR-8Sのナッジ操作は非常にアナログです。『どれくらい前後にずらしているのか』といった数値が表示されないのため耳で聞いた感覚で行うしかありません。
DAWソフトに録音して確認した限りでは「1/4レングス分(※4ステップ分)」程度まで前後にずらせるようでした。
よほどのレイテンシーが発生しても問題無く対応できる幅だと思います。
先頭に戻って再生する
バリエーションを複数使用してパターンを組んでいると『今すぐ先頭に戻りたい』という場合があったりします。この場合の操作は以下となります。
<先頭に戻って再生する>
[SHIFT]ボタンを押しながら、[START/STOP]ボタンを押す
別のバリエーションの先頭に直接ジャンプする場合は以下の操作で可能です。
<別のバリエーションの先頭に移動する>
[SHIFT]ボタンを押しながら、[A]~[H]ボタンを押す
これらに関しては出番がない場合も多いと思います。使わない場合は『そういう機能もあるんだな』くらいで十分な部分です。
これでTR-8Sそのものの操作は終了となります。残るのは編集関係と同期設定になりますが、この辺りが最も複雑なので果たして書く気力が生まれるかどうか分かりません。
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