最初のうちはどれが重要であるか中々把握するのが難しいですが、頭に何となくでも置いておくと便利であることは確かです。
「出来ること」
・1小節~8小節までの長さのループフレーズを作ることができる・ドラムスロットは9個、シンセスロットは5個まで使うことができる
・BPMは20~300まで設定することができ、小数点以下まで設定することができる
・プレイ中(フレーズ再生中)にBPMを変更することができる
・リアルタイムでの打ち込みは多少タイミングがずれても自動修正(クオンタイズ)される
・MIDI信号の送受信ができる
・Individual端子により音のバラだしができる(※)
・エフェクトは三種類まで同時使用でき、それぞれをミックスすることができる
・パラメーターの変更を記憶することができる(モーションシークエンス)
基本的にはマニュアルに書いてある事ではありますが、Individual端子の使い方だけは具体的に押さえておくべきでしょう。
EMX-1の背面には基本的なオーディオアウト(L/R)とは別にインディビデュアルアウト(L/R)が搭載されています。これはどんな機能かと言うと「EMX-1の音を分けて出力する機能」です。音を分けて出力することによって、EMX-1の用途を広げることが出来ます。

例えば、KORGにはKAOSSシリーズという有名なエフェクターがあります。このエフェクターを通すことで音を変化させることができる訳ですが、パターンにおいては「変化させたくない音」というのも出てきます。具体的には『シンセにはKAOSS PADのディレイをかけたいけど、ドラムのキックにディレイがかかるのは気持ち悪い』といった場合が考えられますね。
このような場合はドラムをオーディオに送り、シンセをインディビデュアルに送るように設定しましょう(※逆でもいいのですが)。この設定にしてからインディビデュアルアウトとKAOSSを繋げば、シンセだけにKAOSSのエフェクターをかけることが可能となります。
エフェクトターだけでなくDJミキサーを通しても面白いです。ドラムとシンセを完全に分けることが出来るようになるので、シンセパートの音をまとめて少しずつ大きくするといった事が可能になります。EMX-1単体ではパートは1つずつでしか操作できません。
ちなみにでありますが、このIndividual端子から出力する音はEMX-1内のエフェクトを通りません。『全てのパートにEMX-1のエフェクトを掛けたい』といった場合は必然的にIndividualは使えなくなります。
「出来ないこと」
・プレイ中(フレーズ再生中)にフレーズの長さを変更することはできない・「ドラムパート1小節にし、シンセパートを4小節にする」といったことはできない
・複数のパートのパラメーターを同時にいじることはできない
・複数のエフェクトのパラメーターを同時にいじることはできない
・モノフォニックシンセサイザーであるので和音を作ることができない(※)
・Individual端子から出力した音にはEMX-1内のエフェクトをかけることができない
※複数のパートを使って無理やり構成することは出来ます
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