前回はアナライズを行って正しいBPMを表示させることをやりましたが、これだけではPCDJをやるのは不十分だったりもします。
何故かと言いますと、BPMの表示が正しくてもリズムの位置がズレているといったことがあるからです。
上の画像のような4打ちのダンストラックであれば(ほとんどの場合)でリズムの頭をTRAKTORが自動的におさえてくれますが、下の画像のような歌モノが入る場合はこのように頭が合っているのか合ってないのか良く分かりません。
こういったトラックの場合は波形を眺めながら曲を聴いて確認するしかありませんが、基本的には正確に測定されることの方が少数です。
BPMが正確であっても曲の頭がズレていると意味がありません。プレイ中に調整するというやり方もありますし、あえてズラすという手法もあったりしますが、せっかく細かい調整が効くPCDJなのですからトラックのリズムの頭はきちんと揃えておいた方が良いというものでしょう。
…というわけで修正作業です。ビートグリッドとビートマーカーを使って頭の位置を正しく修正しましょう。
ビートグリッドは既に登場している細い等間隔の白い線のグリットのことをさします。ビートグリッドはアナライズを行うと自動的に設定されるので見たことが無いという方はいないでしょう。
ビートマーカーはTRAKTORが決めるグリッドの基準点のことです。
オーディオデータは最初から最後まで音が詰まっているわけではありません。ダンストラックだとそういうものもありますが、ポップスだと曲の一番最初には0.5秒くらい無音の時間があるはずです。そのような無音(に近い部分)を曲の頭にしてしまうとグリッドがズレてしまいますのでこれは取り除かないといけません。
TRAKTORには無音(に近い部分)を無視して自動的にビートマーカーを打つという機能があります。初期設定ではこれがONになっているので、アナライズする勝手にビートマーカーが置かれます。
この自動ビートマーカーは環境設定からOFFにすることも可能です。ビートマーカーは自分で置いていった方が確実ですので自動設定はOFFにしておいても問題ありませんが、ここではとりあえずONにしてあるという設定で進めていきます。
※ここからはTRAKTORの画面表示をミキサーにしていた方が良いです。画面左上の「View」から「Layouts→mixer」でミキサー表示に切り替えておきましょう。
これが再生位置ですので、この曲をデッキに放り込んで再生を押すとここから曲が始まるようになります(※例外もありますのでそのうち説明します)。
これが正しい位置でしたら問題はありませんが、よほどシンプルなトラックでない限りほとんどの場合でズレています。なによりも「自分でマーカーの位置を変えたい」ということが多いでしょう。
では実際にビートマーカーの位置を変えていきます。デッキ右下のACTIVEの下にオプションが省略されていますのでここを展開します。
省略されていたパラメーターが出て来ました。ここでマーカーやキューの設定を行います。
キューに関しては…うーん…ここではこのマーカーが「キュー」と呼ばれるものだと思っていて下さい。厳密には微妙に違うのですが役割としては同じです。トラックの上に打っていくマーカーは全部キュー(キューポイント)です。これくらいの認識でもDJをやるのに問題はありません。
BPMが正確であっても曲の頭がズレていると意味がありません。プレイ中に調整するというやり方もありますし、あえてズラすという手法もあったりしますが、せっかく細かい調整が効くPCDJなのですからトラックのリズムの頭はきちんと揃えておいた方が良いというものでしょう。
…というわけで修正作業です。ビートグリッドとビートマーカーを使って頭の位置を正しく修正しましょう。
ビートグリッドは既に登場している細い等間隔の白い線のグリットのことをさします。ビートグリッドはアナライズを行うと自動的に設定されるので見たことが無いという方はいないでしょう。
ビートマーカーはTRAKTORが決めるグリッドの基準点のことです。
オーディオデータは最初から最後まで音が詰まっているわけではありません。ダンストラックだとそういうものもありますが、ポップスだと曲の一番最初には0.5秒くらい無音の時間があるはずです。そのような無音(に近い部分)を曲の頭にしてしまうとグリッドがズレてしまいますのでこれは取り除かないといけません。
TRAKTORには無音(に近い部分)を無視して自動的にビートマーカーを打つという機能があります。初期設定ではこれがONになっているので、アナライズする勝手にビートマーカーが置かれます。
この自動ビートマーカーは環境設定からOFFにすることも可能です。ビートマーカーは自分で置いていった方が確実ですので自動設定はOFFにしておいても問題ありませんが、ここではとりあえずONにしてあるという設定で進めていきます。
※ここからはTRAKTORの画面表示をミキサーにしていた方が良いです。画面左上の「View」から「Layouts→mixer」でミキサー表示に切り替えておきましょう。
ビートマーカーの設定方法
波形の上側にきている白い三角形の部分で<1>と書かれているものがマーカーです。
これが再生位置ですので、この曲をデッキに放り込んで再生を押すとここから曲が始まるようになります(※例外もありますのでそのうち説明します)。
これが正しい位置でしたら問題はありませんが、よほどシンプルなトラックでない限りほとんどの場合でズレています。なによりも「自分でマーカーの位置を変えたい」ということが多いでしょう。
では実際にビートマーカーの位置を変えていきます。デッキ右下のACTIVEの下にオプションが省略されていますのでここを展開します。
省略されていたパラメーターが出て来ました。ここでマーカーやキューの設定を行います。
キューに関しては…うーん…ここではこのマーカーが「キュー」と呼ばれるものだと思っていて下さい。厳密には微妙に違うのですが役割としては同じです。トラックの上に打っていくマーカーは全部キュー(キューポイント)です。これくらいの認識でもDJをやるのに問題はありません。
画像の赤枠には上の段と下の段がありますが、ビートマーカーについてはとりあえず上の段を追って行って下さい。
既存のビートマーカーを削除したい場合は「ゴミ箱マーク」をクリックするとマーカーが消えます。自動設定でとんでもないところにマーカーが来ている場合はとりあえず消してしまう方が良いかもしれませんね。
「AUTO」は自動的にマーカーを打つコマンドです。TRAKTORがファイルをアナライズした時に自動的に打つマーカーと同じ位置に設定されます。
『マーカーを消してしまって手がかりが良く分からない』といった場合はとりあえずここを押せばTRAKTORがマーカーを打ってくれます。便利と言えば便利です。
このコマンドは既存のマーカーを修正する機能もありますので、手動でマーカーを打った後にこのコマンドを選んでしまうとせっかく打った手動のマーカーが消えてしまいますので注意しましょう。ビートマーカーの位置が完全に決定したのであれば「南京錠のボタン」でとロックしてしまいましょう。
マーカーを打つ場合はゴミ箱左の「携帯電話のアンテナマーク」のようなものをクリックすればOKです。
このコマンドは既存のマーカーを修正する機能もありますので、手動でマーカーを打った後にこのコマンドを選んでしまうとせっかく打った手動のマーカーが消えてしまいますので注意しましょう。ビートマーカーの位置が完全に決定したのであれば「南京錠のボタン」でとロックしてしまいましょう。
マーカーを打つ場合はゴミ箱左の「携帯電話のアンテナマーク」のようなものをクリックすればOKです。
デッキ中央の赤線の位置にマーカーが設定され、最初のマーカーであればそれに従ってグリットも同時に設定されます。ちょっとだけ微調整したいなーといった場合は一番左側にあるアンテナマークを使って前後に細かい調整が可能です。
細かい調整をする場合は波形を拡大表示した方が良いですね。
細かい調整をする場合は波形を拡大表示した方が良いですね。
機能の問題で画面のキャプチャが出来ないのですが、ピッチフェーダー左側にマウスを持ってくると波形の拡大/縮小表示が可能になります。
TRAKTORは設定がその都度保存されるので、パソコンのファイルの様に「上書き保存」する必要はありません。仮にトラックコレクションを削除しても解析ファイル自体は消えませんので、次回TRAKTORに曲をインポートすればしっかりと変更箇所は記録されています。
もしBPMが全く違う場合…例えばBPM120のトラックなのにBPM60と表示されているといった場合ですね。こういった場合は右下にある「/2」と「×2」を使って修正します。これはビートマーカーというよりはグリッドの話ですので次回以降で補足していこうと思います。
あまり詰め過ぎてもあれなので今回はこれくらいでしょうか。実際にはまだビートグリットを編集する機能はありますが、お手軽にDJをやるくらいでしたらこの程度で十分というものでしょう。
一応補足しておきますと、トラックによっては均一なビートグリットというものが存在しないものもあります。例えばレコード盤からデータ化したような音源はそれですね。レコードをモーターで物理的に回しているのでどうしても細かい単位でBPMが揺れてしまいます。
BPMが一定ではないトラックを修正する作業はDAWソフトを使用した方が楽だったりもします。
TRAKTORは設定がその都度保存されるので、パソコンのファイルの様に「上書き保存」する必要はありません。仮にトラックコレクションを削除しても解析ファイル自体は消えませんので、次回TRAKTORに曲をインポートすればしっかりと変更箇所は記録されています。
もしBPMが全く違う場合…例えばBPM120のトラックなのにBPM60と表示されているといった場合ですね。こういった場合は右下にある「/2」と「×2」を使って修正します。これはビートマーカーというよりはグリッドの話ですので次回以降で補足していこうと思います。
あまり詰め過ぎてもあれなので今回はこれくらいでしょうか。実際にはまだビートグリットを編集する機能はありますが、お手軽にDJをやるくらいでしたらこの程度で十分というものでしょう。
一応補足しておきますと、トラックによっては均一なビートグリットというものが存在しないものもあります。例えばレコード盤からデータ化したような音源はそれですね。レコードをモーターで物理的に回しているのでどうしても細かい単位でBPMが揺れてしまいます。
BPMが一定ではないトラックを修正する作業はDAWソフトを使用した方が楽だったりもします。
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