『ComponentsのEditorではどんなところまでフォローされているのか』についての参考資料のような感じでしょうか。Circuitを所有されていない場合であっても『こんなことが出来るのか』と知ることが出来るので購入のヒントになるかもしれません。
ComponentsのEditorとは何か
結論から書きますと、Editorとは「Circuitのパッチ設定」のことです(※Circuitではシンセのことをパッチと呼びます)工場出荷状態のCircuitではファクトリーセットとして64個のシンセ音がプリセットされていますが、これらの設定も全てEditorを通して行われています。つまり、Editorを使えばCircuitのシンセを根底から変更できるということです。
ComponentsのEditorではどこまで出来るのか
とはいえ、「根底から変更できる」といってもCircuitはアナログ機材ですので機能として搭載されている以上のことはどうやっても出来ません。こうなると『そんなに出来ることないんじゃないの?』となりそうなものですが、意外というか何というか…おそらく大部分の方が想像している以上に「出来」ます。個人的には色々出来すぎて困るくらいです。
では本題に入ってEditorの出来ることについて書いていきます。とりあえず種類としてあげると以下のようなものが変更可能です。
・マクロコントロールのアサイン、パラメーター設定
・オシレーターの種類、パラメーター設定
・フィルターの種類、パラメーター設定
・エンペローブの種類、パラメーター設定
・LFOの種類、パラメーター設定
・FXのパラメーター設定
・その他の設定
これらについての全てを細かく書いていくことは時間がいくらあっても足りないので、画像を添付することで「だいたい」の部分を簡単に説明してきます。
ちなみに対象としているComponentsのバージョンは1.19.0です。初期の頃のEditorはとんでもなく細かい画面構成だったので見てるだけでも疲れる感じでしたが、現在ではずいぶんと見やすくなりました。これから大きく変わることは無いと思います。
・マクロコントロール
パフォーマンスにおいてとても重要な役割を果たすマクロコントロールですね。これらは以下のような画面になっています。1つのマクロに対して最大4個のパラメーターがアサインできるようになっています。『なんでこんなに音が変わるのだろうか』と思っていた疑問が解けました。
アサイン出来るパラメーターは以下の通りです。
Mod Matrix10以下は同じものなので省略します(よく見ると分かると思いますが20まであります)
多すぎるのでテキスト化するのはちょっと…。Mod Matrixまで含めると全部で50個くらいですかね。
・オシレーター
音の源たるオシレーターは以下のようになっています。1つのシンセに対して2個のオシレーターが使われているようです。
…で、このオシレーターはこれだけの種類があります。
こちらもかなりの数があります。全部合わせたら30個くらいでしょうか。
・フィルター
フィルターの設定は以下のようになっています。本格的なソフトシンセと比べると簡素ですが、この価格帯のシンセにしてはかなり細かいところまでいじれる感じがします。
・エンペローブ
エンペローブはさらりといきましょう。こんな感じです。・LFO
LFOもさらりといきましょう。こんな感じです。まぁ普通ですね。
・FX
エフェクトです。ここで設定するエフェクトはディレイ・リバーブではなく、シンセに直接アサインさせる部分です。基本的なEQに加えてコーラスとディストーションが使えるようになっています。
・その他のセッティング
その他のセッティングは以下のようになっています。ポリフォニックの切り替えはここで行うようです。
出来ることが多すぎて困る…
キャプチャした画面を公開しているだけですが、「出来ること」はそれなりに伝わる内容になっていると思います。個人的には出来ることが多すぎて困る面が大きいですかね…基本的なプリセットを作るだけでもかなりの時間がかかりそうな感じがします。
ちなみにですが、ComponentsのEditorはCircuitと部分的に同期します。EditorとCircuitをUSBで繋いだ状態でCircuitのシンセスロットを叩くとどのようなパラメーターで構成されているのか確認することができます。
また、Editorは単体で起動・編集させることも可能になっています。機械的にパッチを作成していく場合はCircuitと繋がない方が楽だったりします。
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