Ableton Liveを使う場合に必要なもの

Ableton Liveに関する機材関係の記事です。「最低限必要なもの」や「あるとよいもの」等を分類して書いています。


絶対に必要となるもの

…というわけで、絶対に必要になるものの話です。

・Ableton Live本体

言うまでもありませんがLiveソフト本体が必要です。

LIveは「intro」「standard」「suite」と3種類のバージョンで展開されており、後ろに行くほど高機能になっています。「intro」は試用版ですので、実際には「standard」と「suite」の二択になります。

「suite」の方が高機能ではありますが、音源やエフェクトなどが追加されているという意味なので「standard」でも基本的にできることは同じです。他のソフトウェアシンセを使用する場合は「standard」でも特に問題はありません。「standard」の状態から「suite」に含まれる音源・エフェクトを個別に購入することも可能です。

それでも個人的には「suite」が良いのではないかと思うところです。

音源が多いこともありますが、最初から組まれているエフェクトラック(※複数のエフェクトが組み合わさっているプリセットファイル)の恩恵が大きいです。

Liveはパフォーマンスツールですのでエフェクトの使い方は非常に重要になります。エフェクトラックをいきなり自分で組むのは何気に面倒だったりしますので、最初からプリセットが豊富に揃っているのは非常に助かります。

・PC

これも言うまでもありませんがPCが必要です。

PCはWINDOWSでもMACでも問題ありませんが、Liveはパフォーマンスをするツールですのでスペックは高ければ高いほど素晴らしいです。低スペックのPCの場合はトラックやエフェクトを多用したときにフリーズしてしまう可能性があります。

最近では64bitPCが当たり前だと思いますが、64bitには対応していないメーカーの音源やエフェクトがあることにも注意が必要です(※シンセメーカーは人知れず潰れてしまうことが少なくないのでサポートはあまり期待出来ません)。

また、オムニスフィアのような超大容量のソフトウェアシンセをインストールする可能性も捨てきれませんのでHDDも高速かつ容量が欲しいところです。具体的には最低でも500GB、可能であれば1T程度の容量があると安心です。HDの種類は言うまでもなくSSDの一択です。

個人的には何の疑問も抱かずWINDOWSではじめてしまいましたが、今となってはMACにしておけばよかったと思っていたりします。ちなみにですが、WINDOWSでつくったファイルとMACで作ったファイルに現時点では互換性はありません。

Ableton liveをラップトップで使う場合において最も注意する必要があるのは「排熱」です。処理が重くなると冷却用ファンの音も比例して大きくなります。こうなるとまともに作業なんて出来ません。

フィーリングを重視するのであれば処理能力の低下を覚悟しててでもファンレスタイプのノートPCを選んだ方が正解なのではないかと思ったりします。

いずれにしてもPCは高額な買い物となりますので購入する場合は少しでも特になる買い方をしましょう。

おすすめしたいのがポイントサイトを経由した購入です。仮にポイントのバックが1%であっても30万円の購入であれば3000円が戻ってきます。メーカーによっては5%くらい還元させることもありますのでこの場合であれば15000円です。これだけあればMIDIキーボードくらいは買えてしまいますね。

個人的にも購入するときにあれこれサイトを調べましたが、どうやら「ハピタス」が一番対応しているメーカー・ブランドが多く、還元率も安定しているようです。

・ハピタス
http://hapitas.jp/

WINDOWSであればマウスコンピューターやドスパラ、当然のことながらapple公式サイトで購入してもポイントが戻ってきます。戻ってきたポイントはamazonで使えますので役に立たないということはないはずです。

日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス

ほぼ確実に必要となるもの

…というわけで、ほぼ確実に必要になるものの話です。

・オートマッピング機能付きのフィジカルコントローラー

PCのキーボードとマウスでも操作はできますが、LiveはパフォーマンスをするためのDAWソフトです。コントローラーがないと柔軟なパフォーマンスが出来ませんし、何よりも楽しさが半減してしまいます。

パフォーマンスを行わない場合でも、次に上げる「オートマッピング機能」を持ったコントローラーは最低一台は所有しておきたいところです。

Live専用コントローラーとして発売されているAKAIの「APC40」はオートマッピング機能を持った強力なコントローラーです。音源やエフェクトの主要パラメーターが勝手に設定される(アサインされるといいます)ため、わざわざ手動でコントローラーの設定を行う必要がありません。これは本当に便利な機能です。

まぁ…早い話がAKAI製品かPUSHですね。

・モニター用ヘッドホン/スピーカー

モニター用とは原音に忠実な音を再生することを目的としたヘッドホンです。

ここでのモニターは「監視」や「確認」といった意味で使われています。モニター用スピーカーだと青天井に価格が上がってしまいますが、ヘッドホンはそうでもありません。そうそう壊れるものでもありませんので、下手に安価なものを選ぶと非効率な場合が多いです。

最低限でもきちんとしたモニター用のヘッドホンは所有しておきましょう。何を選べばいいのか分からない場合は「900ST」を選んでおけばとりあえず失敗はないはずです。

・オーディオインターフェイス

自分の声やギターの音等の外部からの音を録音したりするのに使います。無くても音を出すことは可能ではありますがあると非常に便利です。また、いわゆる「インターネット生放送」をする場合にも必要になります。

LiveではDJプレイも可能なのですが。この場合には「キューモード」を使う必要が出てくるためオーディオインターフェイスは必須となります。

キューモードには4out以上の出力を持ったオーディオインターフェイスが必要になります(※2outでもやろうと思えばできますが現実的ではありません)のでオーディオインターフェイスを選ぶ場合はチャンネル数に注意が必要です。

・打ち込み用のMIDIキーボード/MIDIパッド

Live内で音を打ち込んでいく場合につかうキーボードです(PCのキーボードで代役することも可能です)。リアルタイムで打ち込んでいく場合は必須となりますし、鍵盤を弾けない場合でも音を確認するために何かと使用することが多い機材です。

様々な機能が搭載されているMIDIキーボードも多いため、これ自体をLiveのパフォーマンスコントローラーとしてつかうことも十分に可能です。Liveの特徴である「クリップラウンチ」がセットされているものも珍しくは有りません。

必要な鍵盤数は作りたい曲の種類にもよると思うのですが、可能であれば49鍵以上のものがあると便利です。49鍵では4オクターブまで発音できますので、これだけの音域があれば大部分がカバーできます。

あると良いもの

…というわけで、あると良いものの話です。

・サブモニター

Live9からセッションビューとアレンジメントビューの同時表示が可能になりました。詳しくは後記すると思いますが、この2つを同時表示することは作業性を劇的に向上させます。所有しておいて損はありません。

画面が2つあることが大切ですので無理に大型である必要はないと思います。

・日記帳

メモするための道具です。

もしかしたらこれが一番大事かもしれません(プリントだと捨ててしまう可能性があります)。トラック制作において気付いたことや重要な部分をメモしておくと後で振り返ったときに非常に役に立ちます。PC上にテキストファイルを作っておくことも有効です。

また、メモの方法として画面キャプチャソフトを常駐させておくやり方もあります。何か気になる音源やエフェクトがあればキャプチャしておくだけで記録に残りますし、画像データですので間違って捨てることもありません。

・ラップトップスタンド

PCやコントローラーの位置を調節できます。腰痛対策としては必須となります。慢性的になってしまったら引き返すのは困難です。作業デスクを拡張できるという意味合いも大きいですね。

・スマートフォン/タブレットPC

何かと便利に使えます。特にBPMチェッカーは既存のトラックを測るのに必須です。自分の好きなトラックのBPMを測るだけでも勉強になります。iPADにはLiveのコントローラーアプリもあるので、上手く使えばこれだけで完結してしまうかもしれません。プロのトラックメーカーでiPADをサブコントローラーとして使われている方も多くいらっしゃいます。

・専門雑誌

必要ではありませんが、あるとちょっとやる気が出ます。

おまけとして付属していることがあるデータも決して侮れません。教本に付属しているものよりも即効性の高い素材が多いため、全く知識が無いと言った場合はこちらの方が役に立つことが多いです。
 

・新しい感じの記事

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