音楽制作における一般的なエフェクトの種類
①空間系エフェクト・反射音や残響音を付けます。実際の空間において音がどうなるのか再現するイメージです。
②周波数帯系エフェクト
・低音・あるいは高音をカットしたりして音域を操作します。
③ダイナミクス系(音量系)エフェクト
・音量に関するエフェクトです。音を大きくしたり、歪んだませたりします。
④音程系エフェクト
・音の上下の動きである音程を変化させるものです。
⑤モジュレーション系エフェクト
・音に動きを付けるエフェクトです。ビブラートっぽい動きを作ったりします。
この5種類のエフェクトにEMX-1の16種類を当てはめていきます。

①EMX-1の空間系エフェクト
・REVERB/リバーブREVERBは「残響」という意味です。名前通りに残響します、臨場感がでます。
・BPM SYNC DELAY/BPMシンク・ディレイ
DELAYは「遅らせる」という意味です。反響音を作ります。BPMに合わせてディレイがかかります。
・SHORT DELAY/ショート・ディレイ
再びディレイです。BPMに関係なく単純にディレイがかかるようです。
・MOD DELAY/モジュレーション・ディレイ
またまたディレイです、modulationは「調節」という意味です。エコーのようなかたちで反響します。最も分かりやすいディレイだと思われます。
②EMX-1の周波数帯系エフェクト
・EQ/イコライザー低音を弱くしたり・高音を強くしたりします。最も汎用的なエフェクトです。
・LPF/ロー・パス・フィルター
高い周波数の音をカットします。当然低い感じになります。
・HPF/ハイ・パス・フィルター
低い周波数の音をカットします。当然高い感じになります。
③EMX-1のダイナミクス系(音量系)エフェクト
・COMPRESSOR/コンプレッサー言わずと知れたコンプ、素人ユーザーの大敵です。COMPRESSORは圧縮という意味ですが、このDAWでは「不要な部分をカットして持ち上げる」というやり方で音を大きくします。ダイナミクス系を代表するエフェクトです。
・DISTORTION/ディストーション
DISTORTIONは「ゆがみ、ねじれ」という意味です。音がひずみます。
・DECIMATOR/デシメーター
ざらざらした感じになります。
④EMX-1の音程系エフェクト
・PITCH SHIFTER/ピッチ・シフター音の高さ(ピッチ)を変化させます。
・GRAIN SHIFTER/グレインシフター
GRAINはたくさんの意味がある単語ですが、この場合「少量」と訳すと思われます。音を変化させ続けることができます。
・TALKING MOD/トーキング・モジュレーター
母音(「ア」「エ」「オ」「ウ」「イ」)をくっつけたような音になります。名称からするとモジュレーション系だと思うのですが、音程系と考えた方が分かりやすいのではないかと思います。
⑤EMX-1のモジュレーション系エフェクト
・CHO/FLG コーラス・フランジャービブラートがかかったようなうねる音になります。よくあるフランジャーです。
・PHASER/フェイザー
これもうねるような音になりますが、フランジャーとは違うパターンで変化します。
・RING MOD/リング・モジュレーター
modulatorは変調という意味らしいです。金属音といいますか、ノイズっぽい音になります。
おおよそ上のような種類に分けられるのですが、ここで非常に大切であるのが「パフォーマンス系エフェクト」と「インサート系エフェクト」の分類です。
「パフォーマンス系」と「インサート系」を認識する
パフォーマンス系はその名の通り、パフォーマンスにおいて効果を発揮するエフェクトです。トラック全体にダイナミクスを与え、展開を左右するようなエフェクトであるといえるでしょう。ノブをぐりぐりして遊ぶエフェクトです。対して、インサート系とは最初に設定しておいて後はほとんど動かさないエフェクトです。個別のパートの音を調節し、トラックの雰囲気を作るためのエフェクトといったところでしょうか。
エフェクトをセットする場合にインサート系ばかりを集めてもダイナミクスはやはり生まれにくく、パフォーマンス系ばかりを集めてもトラックがごちゃごちゃするだけになってしまう場合がとても多いです。最初からある程度のバランスを意識しておいたほうが色々とスムーズです。
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