EMX-1を使ったシンセサイザー知識⑤ (レゾナンスについて)

レゾナンスです、日本語に訳すと『共振』といった風に訳されるらしいですね。途中で疲れたので分割しましたが本来はカットオフと同時に覚えるべき項目だったりします。

前々回でフィルターを設定し前回でカットオフするポイントを設定しました。そしてこの「レゾナンス」というものは、③で決めた「削った風波数」の『周辺の周波数』を強調するというものです。具体的には「音を強調したいときにつかうもの」という感じで大丈夫だと思います。よりアグレッシブな音にしたい場合はレゾナンスを調整しましょう。



実際にとりあえず使ってみたのが上のサンプルです。フィルターはLPFにしカットオフは使わずにレゾナンスをゼロから最大まで上げていったもの(レゾナンスは左がゼロ、カットオフとは逆になっています)になります。

この状態でもとりあえず音が変わるのは分かりますが、いまいち分かりにくいので、設定を少し変えてもう一度いじってみます。



先ほどと同じようにレゾナンスを最大まで上げた『後』に「カットオフ」を掛けたものです。何だか宇宙と交信するような機械的な感じになりました。

「これがレゾナンスです」と言われたら何となく理解できると思います。確かに音が強調されている感じがしますし、「共振してる」と言われると、そんな感じがしてきます。レゾナンスはそれ単体で使うものではなくカットオフを併用して使うものです。リアルタイムでぐりぐりするとさらに効果的です。




EMX-1は基本的に「ステップシーケンサー」ですのでピアノを弾くように「演奏する」ことがありません(※やろうと思えばできますが)。シンセサイザー単体でレゾナンスを効かせようとすると、『左手でメロディを弾きながら右手でつまみをひねり続ける』ということをしなければなりません。

EMX-1は「フレーズを繰り返すもの」ですのであらかじめメロディステップを入力しておけば、片手でつまみを適当にひねるだけでOKです。さらに空いている片手でレゾナンスの上にエフェクトを掛けて音をさらに広げるといったこともできます。



SAW波形のパートを一つだけ使って作った一分半の動画です。途中でエフェクトを掛けていますが、基本的にカットオフとレゾナンスをぐりぐりしてるだけのものです。

メロディも何もありませんが、動画開始の音(EMX-1におけるデフォルト設定の音です)に比べてかなり変化しているのが分かります。
 

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