「基本画面とモードの変更について」
Trigger Finger Proを起動させると以下の様な画面が表示されます。まず大切になるのが中央にある「PRESET」です。ここで基本となる設定を行います。
PRESETではTrigger Finger Proを『どんなモードで使うのか』ということを決定します。PRESETは32個ほど用意されているのですが、大別すると以下の様に分かれています。
・Arsenal独立モード
・Arsenal+DAWソフトリンクモード
・スケールモード
・その他
Arsenal単体で使う場合は少数だと思いますので、ほとんどの場合はDAWモードで使うことになるでしょう。とは言え、Liveにおいてはこれといって恩恵を受けられる訳でもないので(※他のDAWでは分かりませんが)、さほど気にする必要は無いかもしれません。
LiveにおけるDAWモードで出来る事はフェーダーとノブがフィジカルコントローラーとして使えるくらいのものです。他のコントローラーを所有している場合はほとんど使わないのではないでしょうか。
モードの切り替えは画面横のダイヤル(※プッシュ式になっています)で行います。決定したら、画面にあるLOAD下のボタンで読み込むようになっています。
スケールモードについては、PUSHと同じようにスケールが固定された状態でパッドを叩けるようになります(※PUSH程多様なスケールが入っている訳ではありませんが)。スケールが固定されているため、無作為にパッドを叩いても音を外すことがありません。
「SEQUENCE」はTrigger Finger Proに内蔵されているMIDIシークエンスパターンを選択します。シークエンスパターンは計16個まで記録できるようになっており、デフォルトでは1~14までのスロットが埋まっています。
PRESETとSEQUENCEを切り替える場合はダイヤルを押して切り替えます。
「初期設定の基本について」
「PREFS」では細かい設定を行います。MIDIチャンネルやTrigger Finger Proの照明の強さ等を設定できるのですが、ここで重要となってくるのは「CLOCK」「FIX VEL」「SEQ VEL」といったところでしょう。
CLOCKはそのまま『MIDI CLOCK』の設定です。INTかEXTを選ぶ訳ですが、Trigger Finger Proを使ってLiveの再生/停止を行いたいといった場合(※Liveがスレーブ側)はINTを選んでおく必要があります。Live側でテンポを変えようとする場合(※Trigger Finger Proがスレーブ側)はEXTを選びましょう。
また、INT/EXTに関わらずLive側のMIDI設定を行っておくことも必要です。
上画像が設定例ですが、とりあえずマッキーを設定しておけば何とかなります。
次がFIX VEL、SEQ VELです、ここではMIDIベロシティの固定を行います。
Trigger Finger Proには「FIXED」というボタンがあり、これをONにしているとベロシティを固定してパッド叩けるようになっています。
SEQ VELも同様です。ステップシーケンサーでポチポチと打ち込んで行った場合のベロシティはここで設定します。デフォルト設定では双方ともに最大値である127となっています。
この値は『打ち込み直前の値』が反映されるようになっています。例えば、MIDIシーケンス打ち込み後にSEQ VELの数字を上げたからといって、打ち込んだMIDIシーケンスのベロシティが大きくなる訳ではありません。ベロシティが大きいシーケンスを打ち込みたい場合は、SEQ VELの数字を大きくした後に打ち込みます。
「パッド・シーケンスの場所を確認する」
最後に「BANKS」と「SEQ」です。ここでは現状のコントロール領域についての表示が行われています。まずは「BANKS」からいきましょう。Trigger Finger Proは他のパッドコントローラーと同じように4つのバンク(ABCD)を持っています。複数のバンクを使う場合は当然ながらバンクを切り替える必要がありますが、切り替えた場合はこの表示が変化します。
また、バンクを変更するとパッド及びコントロールボタンのLEDカラーが切り替わります(A→青、B→紫、C→緑、D→赤)。色で簡単に確認できるので、これといって重要な部分ではありません。
最後に「SEQ」です。ここではTrigger Finger Proから読み込んだシーケンスの場所を確認できます。
「BAR」はシーケンスのレングスの場所(※変な日本語ですが)を示しています。Trigger Finger Proは4レングス(64ステップ)まで記録できるようになっているため、最大で4つのバンクを必要とします。2小節目にシーケンスを打ち込みたい場合は、当然ですが2小節目に移動しなければなりません。その確認を行うのがここになります。
また、こちらもパッドと同様に視覚的に確認ができるようになっており、ステップシーケンサー上部のLEDカラーで確認ができます。
分かりにくいかもしれませんが、ステップシーケンサー上部がエメラルドグリーンにになっています。これがステップの場所を示してます。表記が「Auto」となっている場合は、シーケンサーの動きに連動している場合です。トラックに合わせてステップシーケンサーでの打ち込みを行う場合はこちらの方が便利ですね。
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