Novation Circuitの使い方② プリセットデータをのぞいてみよう

引き続いてCircuitの話です。

何から書けばいいのかちょっと迷いますが、やはりプリセットデータを触ってみるところから始めるべきでしょう。


Circuitのプリセットデータをのぞいてみよう

そんな訳でプリセットデータです。

まずはここに入っている音源やパターンを再生してCircuitのテイストのようなものを掴みましょう。購入を迷われており店頭で触られている方もまずはここからではないでしょうか。

最初に体験するのはやはりセッションですね。ここからプリセットされている曲パターンを聴くことができます。

セッションデータを呼び出す場合はノブ8下にある"Sessions"を押します。


グリットが青く変化し、初期状態では上半分が点灯した半分が消灯といった状態になると思います。この状態がプリセットデータを呼び出す表示です。

消えているグリットは「データが入っていない」ということを示していますので、初期状態では16個のパターンが入っていることになりますね。Circuitの製品説明に記載されている『16デモセッション』がこれに当たります。

リズムマシンを触られている方にはもうお分かりだと思いますが、これはCircuitに保存できるパターン数は32個までということを示しています。

物足りない方も多いと思いますが、Circuit Componentsというオンラインサービス(※オフラインで使えるスタンドアロン版もあります)を利用することで外部に保存できるようになっています。

Componentsについては…おそらく後々に書くと思います。


やや内容が脱線しましたが、グリットを選択して右下の"▶(再生)"を押せばプレイスタートです。

再生中に違うグリットを押せばそのグリットに切り替わります。瞬間的にパターンを切り替える場合は"Shift"を押しながらグリットを選択すると再生のタイミングを無視して瞬時に切り替わるようになっています。

工場出荷状態には簡単に戻せますので、セッションの切り替えだけではなくノブをぐりぐりいじって遊んでみましょう。

Sessionsの基本的なルール

さて、プリセットデータを軽く触ったところでセッションの基本的なルールについて触れていきましょう。

セッションにおける大切なルールは「テンポ・フィルター以外のパラメーター(※ミキサーやFX等)はパターンの情報に依存する」ということです。

これについては例を出せば分かりやすいでしょうか。例えばですが、ミキサーでシンセをミュートしている状態でセッションを切り替えると、そのミュートが無効になります。

要するに、セッションを切り替えて「ドラムだけorシンセだけ」を流したい場合はセッション保存時にミュートにしておかなければいけない…ということです。

Circuitは飛び道具的に使われることが多いと思いますので、この辺りの仕組みは良し悪しかもしれないと思ったりします。

Sessionsの色を変える

ところでグリットの色が全て青になっていますがこれは視覚的に分かりにくいですよね。Circuitは文字情報が表示される機能もありませんので色々と大変です。

…というわけで、 セッションデータはグリットの色を変えることが可能になっています。

これは後から追加された機能なので、可能にするためにはファームウェアのバーションを1.4以上にしておかなければいけません(※ファームウェアのアップデートについては前回を参照されてください)。

具体的にグリットの色を変える方法は以下の手順となります。

① 色を変えたいグリットをタップする
② SAVEボタンを1回押して点滅状態にする
③ その状態でマクロコントロール1を使って色を変えることができる
④ 色が決定したら再度SAVEボタンを押して保存する

これはセーブロック機能が解除された状態でしか行うことができません(※工場出荷状態だとデータの上書きを防ぐためにロック状態になっている)。ロックを解除する場合は「SIFT」と「SAVE」を同時に押した状態で電源を入れましょう。

ちなみに変更できるグリットの色は全部で14色まであります。 とはいえ微妙に似通った色も多いので、使い勝手を考えると8色くらいで抑えていた方が操作ミスは減りそうな感じがします。

現状だとカラーリング変更はセッションのみのようですが、将来的にはサンプルとパッチも任意で変えられるようになってほしいです。

前回→Novation 「Circuit」の使い方(1) とりあえずファームウェアをアップデート
次回→Novation 「Circuit」の使い方(3) それぞれのモードを理解する
 

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