Novation Circuitの使い方⑤ シンセトラックの打ち込みについて

何だかんだと続いてる「Circuitの使い方」に関する5回目です。

今回はシンセの打ち込みに入っていきます。ドラムの打ち込みよりは知識が必要になってくる内容です。


シンセトラックの打ち込み

早速ですが、シンセの打ち込み方法は以下の2種類に分けることが出来ます。

・ステップシーケンサーで打ち込む
・リアルタイムで打ち込む(※リアルタイムレコーディング)

リアルタイムレコーディングを使われる方にはシーケンサーは不要かもしれません。とはいえ、Circuitのステップシーケンサーはよく出来ているのでこちらにも目を通しておいて損は無いと思います。

※リアルタイムレコーディングの場合は"●(Rec)" を押してレコーディングモードに入れば共通なのでとりあえず省略します。

Circuitのシンセサイザービューは上部が鍵盤・下部がステップシーケンサーとなっています。


Circuitはスケール機能(※一番下に書きます)が自動的に採用されるので、上部の16グリットで2オクターブまでの音階が使用可能になります。オクターブを変更する場合は"Oct"で変更可能です。

しかしながら、どんなスケールでも2オクターブまで表示されるわけではありません、スケールによっては1オクターブまでしか表示されないものもあります。

Circuitのシンセステップレコーディングは正確には二種類の方法があり、『音階をグリットに打ち込む場合』と『グリットに音階を持ってくる場合』に分けられます

結果的に生まれるものは同じですが、この2つの打ち込み方法があることで効率的なシンセの打ち込みが可能になっています。

・音階をステップグリットに打ち込む場合

上に並んでいる音を下に持ってきて保存するようなイメージでしょうか。この場合は上部キーボードの音階を押しながら音を発音させたいシーケンサーをタップします。


感覚としてはドラムの打ち込みと変わりません。

Circuitはこのやり方で複数の音階を同時に打ち込む(和音を作る)ことも可能です。和音を打ち込む場合はキーボードを複数選択すればOKです。

また、シーケンサーを叩いて打ち込んだ和音を確認することが可能になっています。


これは停止中にしか使えませんが、地味に飛び道具的な機能になったりします。

打ち込んだ音階を部分的に消したい場合は、上スケール部分の消したい音階をタップすると消すことが可能です。この辺りの操作については感覚的に可能だと思います。

Circuitが重ねることのできる和音は6音までです。それ以上の音を重ねても何も起こらないようですね。最初に打ち込んだ音から上書きされるともっと面白かったのですが…。

・ステップグリットに音階を持ってくる場合

こちらは先ほどの逆ですね。音を置きたいグリットを押しながら鍵盤をタップすることでステップを打ち込むことが出来ます。


この方法の特徴としては『音を追加していける』ということがあげられるでしょう。

例えばですが、既存のプリセットセッションファイルの上から和音的に音を少しずつ重ねていくだけでも別のパターンのように再構成することが出来てしまいます。

『重ねることで変な音にならないの?』と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、スケール機能のおかげでどのパッドを重ねても不協和音は発生することがありません。

そうやって考えたらCircuitはMIDIキーボードとして優秀なのではないかと思ったりします。まぁもっと考えたら後継機であるCircuit Tracksの方が優秀なわけですが…。

スケール機能について

最後にスケール機能について触れていきましょう。

スケールの設定は"Scale"から可能です。パッド上2段でキーを選び、パッド下2段から具体的なスケールを選択するかたちです。


用意されているスケールの数は16種類です。キー次第では選べないものも出てきますが、これくらいあれば十分過ぎると言えるのではないかと思います。

スケールの具体的な内容についてはマニュアルの方が分かりやすいですね。

<novation circuit manual>

↑のリンク先だと25ページくらいにあります。

Circuitのスケール変更は打ち込んだシーケンスに対しても有効です。スケールを変更すれば自動的にシーケンスが修正されるため、やはり不協和音が発生するようなことはありません。



プリセットサウンドの読み込みやベロシティ等については基本的にドラムの場合と同様ですのでこれくらいで問題無いと思います。
 

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