具体的には「Novation Components」の操作方法についての話です。今回だけで終わらせられるような簡単なものではないので複数回に渡って説明していく…ことになると思います、たぶん。
Novation Componentsとは何か
一番最初の①でちょろりと書きましたが、Novation Components(※以下Components)とは簡単に言えば「Circuitの設定を外部ストレージにデータ化して保存できる仕組み」のことです。データ化できるということは、そのデータを『共通して使える』ということでもあります。そんなわけでComponentsを使うとCircuitにプリセットされている音色やシーケンスデータを簡単に入れ替えることが可能になります。
Circuitはパラメーターがかなり強力とはいえ、音色データの保存数が64個と多くはありません。しかしながらComponentsを利用すると「使えるものだけを厳選する」ことができるわけです。
Componentsの利用はCircuitを使う場合は避けて通れない要素となっています。
ちなみにComponentsは正確に言えばCircuitだけではなく他のNovation製品にも対応しています。ここではあくまでもCircuitについて進めていきますが、基本的なレイアウトは変わらないのでCircuitでなくても参考になる部分はある…と思います、たぶん。
Componentsを使ってCircuitにデータを読み込ませる
Componentsを使うためには以下の2種類の方法があります。・WEBブラウザを使う(※グーグルクロームじゃないとダメみたいです)
・PCにソフトウェアをインストールする
どちらを使っても機能的には変わりませんが、ソフトウェアを利用した方がトラブルは少ないのではないかと思います。…というわけで、ここではソフトウェアを使った場合について書いていきます。
WEBブラウザを使って上手く行かない場合はソフトウェアを使いましょう。この場合のダウンロード・インストール方法については使い方①に書いていたような感じがしなくもないです。
まずはComponentsの起動です。ver1.19.0だと以下のような画面が出てきます。
「Circuit」を選択すると…
こんな感じの画面が出てきます。
ソフトウェアを使っている場合はアカウント認証を終えているという状態になっている(はずな)ので、既にいくつかのプリセットデータを所有しています。
この状態から「Load from pack」を選択すると…
こんな画面になります。「User」は個人で作成したデータですね、現状は何も作っていたりするわけではないのでからっぽです。
では「Novation」を見てみましょう。
こんな感じのものが出てくるはずです。
もうピンと来た方も多いかもしれませんが、一番下に入っているのが工場出荷状態のプリセットデータです。本体内のデータをぐちゃぐちゃにしたとしてもここでリセットすることが可能になっています。
では次は「Team Novation Circuit Pack」を選んでみましょう。データが読み込まれて以下のような画面になるはずです。
この画面を見るだけでもプリセットとは違っていることが既に分かると思います。プリセットのセッションデータは上の2段までしか入っていませんでしたからね。
セッションは変わりましたが他のデータはどうでしょうか。…というわけで次は「Sample」をクリックしてみましょう。
また同じような画面が出てきました。
既に気付かれている方もいると思いますが、これは『それぞれのPackにおけるシーケンス・サンプル・パッチを任意で組み替えることができる』ということです。ケーススタディ的な使用を想定されている場合はかなり便利な仕組みだと思います。
今回はとりあえずシーケンスデータだけをCircuitに送ってみましょう。CircuitとPCを付属のUSBケーブル(※社外品だと認識しない場合がある)で繋いでから「スタンバイモード」にします。
Circuitがスタンバイモードに入っているかどうかはComponentsの右上部分を見れば分かります。ここがイエローだとスタンバイモードではありません。
ちなみに「スタンバイモード」という言葉は分かりやすくするために勝手にそう言っているだけなので正式名称かどうかは全く分かりません。
クリックすると上のような画面が出てきます。
『スタンバイモードに入るとCircuit本体を再起動することになるけどいい?データの保存とか大丈夫?』という警告ですね。「Connect」を押せばCircuitがスタンバイモードに入ります。
Circuitが上のようになったらスタンバイモードです。
CircuitがスタンバイモードになるとComponentsの画面が変化します。

右上の部分がグリーンになりました。これで今まで選択できなかった「Backup Circuit」と「Send to Circuit」を選択できるようになります、やったね!
ではデータを送信しましょう、「Send to Circuit」をクリックすると…

こんな感じのボタンに切り替わりますので「Send sessions」を押してシーケンスデータをCircuitに送信しましょう。
ちなみに「Send pack」を選ぶと、この場合であれば「Team Novation Circuit Pack」のシーケンス・サンプル・パッチの全データがCircuitに送信されます。Circuitを工場出荷状態に戻したい場合は「Send pack」を選ぶと楽ですね。
Componentsからデータが送信されるとCircuitは下のような感じになります。
ぐるぐる~。ファームウェアのアップデート時と同じです。
データの送信が終わったらCircuitの「再生ボタン」を押しましょう。こうすると本体が再起動されて通常状態に戻ります。
ではCircuitのシーケンスデータを確認してみると…
内容がきちんと変わってることが確認出来ます、OK!
このような感じでComponentsを使ってCircuitにデータを送ることが可能になっています。今回はシーケンスデータだけの送信していますが、時間があるなら改めてPack全体を送信してサンプルとパッチの違いまで確認しておくとより理解が深まると思います。
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