Novation Circuitの使い方⑫ データの移動・上書きにおける注意点

順序としてはもっと最初の方に書かないといけなかった感じですがドンマイです。

Circuitは専用ソフトウェアである「Components」が登場したことでデータの設定変更やバックアップができるようになりました。クリック数回で内蔵しているデータを丸ごと入れ変えることも可能になりましたが、Circuitのデータ移動はPCのような明確な感じにはならなかったりします。

これについてはComponentsやCircuitファームウェアのバージョン違いで発生する現象である可能性もあります。完全に鵜呑みにするのは危険かもしれませんので注意です。

データを入れ替えても必ずしもデータは消えない

Circuitはデータを入れ替えても必ずしもデータが消えるわけではありません。意味不明な日本語になっていますが実際にそうなのでこうとしか言いようがないと言いますか…。

例としてはパッチの設定がそうです。

仮に、Circuit内のパッチ64個が全てSAW音である状態でシーケンスパターンを組んだとしましょう。この状態において、Componentsを使ってパッチだけを全てSINE音に入れ替えたらどうなるでしょうか?

通常であれば『SAWがSINEに上書きされたシーケンスパターンになる』と想像するところだと思いますが、このようなやり方をしても実は(?)入れ替え前のSAWは消えずに残ります。シーケンスを再生させるとSAWパッチが再生されます。

この状態から音をSINEに切り替える場合は、ごく普通に音色設定を変更しなければいけません。そして、一度変更してしまうとSAWに戻すことは不可能になります。

つまり、パッチ設定の情報はシーケンスとリンクしているということです。

これは言い換えれば『シーケンスパターンの中にあるパッチ設定とCircuitの中にあるパッチは直接関係していない』ということですので、Circuit内のパッチを入れ替えてもシーケンスで使用しているパッチは入れ替える前の状態となります。

データを入れ替えてデータが消える場合

上の例ではデータが残るパターンでしたが、ごく普通に上書きされる場合も当然ながら存在します。

パッチに関しては「パックを丸ごと入れ替えた場合」は自動的に上書きされます。上書きされないのはあくまでも「パッチだけを入れ替えた場合」です。

シーケンスに関してはパックを丸ごと入れ替えた場合であっても上書きが行われない場合は消えません(※空のシーケンススロットには上書きの効果がありません)。そのようなわけで、予め「データの入れ替えを反映させない領域」を意識しておくとシーケンスデータをパックに関係なく残し続けることができます。

サンプルに関しては完全に確認していません。

サンプルはオーディオデータを直接使うかたちなので原則的には上書きされますが、上書きデータがエンプティである場合は未確認です。
 

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