Roland TR-8Sの使い方⑦ 演奏モードについて

まだまだ疲れてしまった感じなので引き続き手を抜きながら進める7回目です。

今回は前回でチラリと出てきたINST PLAY…要するに「演奏モード」に関する内容です。


演奏モードとリアルタイムレコーディングは基本は同じ

既に想像が付いている場合も多いと思いますが、演奏モード(INST PLAY)もリアルタイムレコーディング(INST REC)も基本的には変わりません。大きく言えば演奏したものが本体に記録されるかどうかの違いです。

そのようなわけで、前回・前々回の内容で大部分が補完出来てしまうのですが、演奏モードでしか出来ない機能というものも存在します。それが「ロール機能」と「任意のステップをループさせる機能」です。

出番としてはかなり低頻度になると思われる部分なのでスルーしても不都合はないような気がします。

・ロール機能について

要するにドラムロールの「ロール」です。

これを行う場合は以下のような操作を行います。

<ロール演奏をする(非固定の場合)>
①演奏モード(INST PLAY)にする
②シーケンサー(11)か(12)を押しながら、シーケンサー(1)~(11)までを押すとロール演奏になる(※シーケンサー(11)か(12)を押している間はロール機能がONになる)

<ロール演奏をする(固定の場合)>
①INST PLAYを押しながら、シーケンサー(11)か(12)を押す
②シーケンサー(1)~(11)までを押すとロール演奏になる(※この場合はシーケンサー(11)か(12)から指を離してもロール機能がONになる)

また、ロールの設定は以下のように行います。

・16分音符 → シーケンサー(11)を押す
・32分音符 → シーケンサー(12)を押す
・64分音符 → シーケンサー(11)と(12)を押す

言葉の説明だけではイメージしにくいかもしれませんが、実際にやってみると感覚で理解できると思います。

・任意のステップをループさせる機能について

この言葉は大きな誤解を生みそうな感じがします。

「任意のステップをループさせる」と書くと、例えば『シーケンサーの5~12までをループさせる』といった感じのイメージを持つ場合があると思いますが、これは全くの誤解です。

この機能はロール再生の変形のようなものです。あくまでも「そのステップに打ち込んでいる音」を連続再生するだけと言えばよいのでしょうか。

例えば、シーケンス全体の中でシーケンサー(11)だけにハイハットを打ち込んでいたとします。この状態でこの機能を使えばハイハットを連続で叩いた効果を得ることができる…というものです。

この機能をTR-8Sでは「ステップループ(ステップループモード)」と呼びます。

<ステップループモードをONにする>
・[SHIFT]を押しながら[INST PLAY]を押す

[INST PLAY]が点滅すればステップループモードになっているサインです。ちなみに解除する場合は[PTN SELECT]か[TR-REC]か[INST PLAY]か[INST REC] のいずれかのボタンを押します。

あとは任意をシーケンサーを押せばそこに打ち込んでいる音が連続再生されます。もしそのシーケンサーにバスドラムとハイハットが打ち込んであるようならバスドラムとハイハットが同時に連続再生されます。

これについても言葉だけではイメージしにくいと思いますので実際にやってみるのが早いですね。

ロールにしろステップループにしろ基本的な役割としては『フィルイン的な要素を入れるため』だと思うのですが、TR-8Sには既に独立したオートフィルイン機能が存在しているので使用頻度としては低いような気がします。

ちなみにステップループモードは複数のシーケンサーに対して同時使用が出来るようになっています。3個のシーケンスに対して使えば瞬間的にパターンを3/4拍子に出来るので、こういった感じのアクセントを入れる場合は有効かもしれません。


今回までの内容で基本的な操作…といいますか、TR-8Sを使う場合において知っておくべき流れのようなものが終了となります。

これ以降は個人的に『この順番で知った方が効率的なのではないか』という流れになるので必ずしも一般的とは言えないかもしれません。
 

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