内容としては打ち込み作業についての部分を拡張していくようなことを書いていきます。パフォーマンスに関する内容に入るのはまだちょっと先ですね。
・バリエーションをコピーする
とにもかくにもバリエーションのコピーを覚える必要があるでしょう。わざわざ手動で同じパターンを打ち込むのはとても面倒な作業ですからね。…というわけでバリエーションのコピー方法は以下となるのですが、個人的にはまずマニュアルを見ずに操作が可能かどうか試すことをおすすめします。
簡易的とはいえTR-8Sの液晶画面にアナウンスが表示されるのでそれに従えば操作することは可能です。文字情報化されているマニュアルを見て理解しようとするよりもよほど分かりやすいです。
一応として書いておきますと、方法は以下となります。
<バリエーションをコピーする方法>
①[COPY]ボタンを押す
②[VALUE]つまみで「Variation」を選択して[ENTER]を押す
③[VALUE]つまみでコピー元のパターンを選択して[ENTER]を押す
④[VALUE]つまみでコピー元のバリエーションを選択して[ENTER]を押す
⑤[VALUE]つまみでコピー先のパターンを選択して[ENTER]を押す
⑥[VALUE]つまみでコピー先のバリエーションを選択して[ENTER]を押す
⑦コピーする場合は「OK」を選択して[ENTER]、キャンセルする場合は「Cancel」を選択して[ENTER]
…長い!
要するに、TR-8Sでバリエーションをコピーする場合は律儀にパターンを選択する作業が入るという仕様になっているわけですね。同じパターン内だからといってこの作業が省略されることは無いようです。
ちなみに④と⑥のバリエーション選択においては [VALUE]ノブではなく、TR-8S本体にあるA~Hのバリエーションボタンから選択することができます。効率的にも感覚的にもこちらの方がスムーズですね。
コピー元・コピー先については液晶画面に表示されるのでそこから確認できます。
・パターンをコピーする
バリエーションのコピーという要素が出てきたので付属知識として書きたいところですが…これについては最早説明は不要でしょう。上の説明中にある②の「Variation」が「Pattern」に置き換わるというだけです。
・シーケンスの打ち込みで任意のバリエーションを指定する
バリエーションをのコピーが完了したら、次はコピーした打ち込みのパターンをアレンジするという作業が発生します。こうなると、打ち込みをしたいバリエーションを固定しておく…例を出せば『常にシーケンサーをバリエーションBに固定する』というようなニーズが発生しますが、このような状態にしたい場合は以下のような操作をします。
<シーケンスの打ち込みで任意のバリエーションを指定する>
「TR-REC」を押しながらバリエーションA~Hを選ぶ
これで複数のバリエーションを使ったループを作っている状態でも指定したバリエーションのシーケンサーを打ち込み状態にすることができます。
・ランダムなバリエーションを生成する
TR-8Sではランダムパターンを自動生成するという何とも便利な機能があります。バリエーション内のシーケンスをランダム化する方法は以下となります。
<シーケンスの配置をランダムにする>
「PTN SELECT」を押しながら「SAMPLE」を押す
ここで重要になるのが「自動生成したパターンを保存する場合はステップ入力モードに切り替えないと保存ができない」という点です。自動生成は操作の関係上パターンセレクトモードに必ず入りますが、この状態から直接保存をしようとすると自動生成そのものがリセットされます。
ちなみに、この方法は100%ランダム生成…というわけではありません。厳密に書けば『BD以外のトラックについて自動生成する』というものになっているため、BDだけはセルフで打ち込む必要があります。
・パターン(バリエーション)の保存方法
TR-8Sではパターンを保存する行為の中にバリエーションの保存も含まれます。シーケンスに関して打ち込んだりアレンジをした場合はパターンを保存しておけばOKです。…というわけで保存方法ですが、これは以下の操作で可能です。
<パターン(バリエーション)を保存する>
①「WHITE」を押して保存画面を呼び出す
②「VALUE」ノブで「Pattern」を選んで「ENTER」
③「VALUE」ノブで保存対象を選んで「ENTER」
単純に「上書き保存する」というコマンドが無いのでちょっと面倒な感じはします。
ちなみにですが、①と②は『WHITEを押しながらPTN SELECTを押す』ことでショートカットが出来るようになっています。
<パターン保存のショートカットコマンド>
・「WHITE」を押しながら「PTN SELECT」を押す
とはいえ、「VALUE」ノブで保存対象を選んで「ENTER」という作業は省略できないのでいうほどショートカットでもありません。
注意するべき点として、シーケンスの配置をランダム化した場合の保存があげられます。
既に書いていますが、シーケンスの配置をランダム化する場合は『PTN SELECTを押しながらSAMPLEを押す』必要があるため、TR-8Sが不可抗力的にパターンセレクトモードに入ります。
しかしながら、パターンセレクトモードの状態で「WHITE」を押してしまうと保存する前の段階でランダム化したシーケンスが解除されてしまうんですね。せっかく面白いパターンになってもリセットされてしまうので残念なことになります。
ランダム化したシークエンスを保存するためには一度「TR-REC」…つまりステップ入力に切り替えてから保存する必要があります。
<ランダム化したバリエーションを保存できる状態にする>
①「PTN SELECT」を押しながら「SAMPLE」を押してランダムにする
②「TR-REC」を押してステップ入力モードにする
既に書いていますが、ランダム化したバリエーションは保存する前にいじろうとするとリセットされてしまうので注意です。
・キットとシステムの保存
パターンの保存についての内容になったので関連知識としてキットとシステムの保存についても触れておきましょう。…といってもわざわざ書くこともありません。選択時に「Kit」か「System」を選べばOKです。
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