Roland TR-8Sの使い方⑨ ソロ再生・ミュート・アクセント

小休止を挟んだところでいよいよ発展的な内容に入りましょう。

今回は打ち込み後に発生する操作に関わる内容です。分量としては小さめですが、「トラックのミュート・ソロ再生」の部分は極めて重要ですので頭に入れ込む必要があります。


・トラックをソロ再生する

複数のトラックに音を打ち込んでいくと『この音だけ再生して確認したい』という場合があります。

実際のパフォーマンスにおいても特定のトラックだけを再生してフレーズに変化を付けることがあったりします。ボリュームフェーダーを使えば力技で行うことも可能ではありますが手間がかかり過ぎるため現実的ではありません。

トラックをソロ再生する場合は以下の操作となります。

<任意のトラックをソロ再生する>
① [MUTE]ボタンを押して各トラックを緑色に点灯させる
② [SHIFT]ボタンを押しながら再生したいトラックを選択する(※複数選択可能)

使うボタンの場所は以下となります。


ソロ再生の複数選択に関しては「ボタンを同時押し」する必要があります。「順番にボタンを押しながら再生トラックを増やす」ということが出来ないのでちょっとだけ注意です。

また、ソロ再生状態を解除する場合の操作は以下です。

<ソロ再生状態を解除する>
[MUTE]ボタンを押しながら[CLEAR]ボタンを押す

使うボタンの場所は以下となります。


この操作は非常に重要になってくるはずですので早めに覚えてしまいましょう。

・トラックをミュート(消音)する

平行して『トラックの音を消したい』場合をやってきましょう。

任意のトラックをミュートする場合の操作は以下です。

<任意のトラックをソロ再生する>
① [MUTE]ボタンを押して各トラックを緑色に点灯させる
②ミュートさせたいトラックを選択する(※複数選択可能)

使うボタンの場所は以下となります。


操作感覚としてはソロ再生の場合とほとんど同じですね。また、この場合は「トラックボタン同時押し」をする必要はありません。

トラックのミュート状態基本となる「全トラック再生」に戻る場合の操作は以下です。

<全トラックのミュート状態を一括解除する>
[MUTE]ボタンを押しながら[CLEAR]ボタンを押す

これはソロ再生の場合と完全に同じですね。

・テンポをマーキングする

順番としてちょっとおかしいような気もしますが、[MUTE]ボタンを使った操作が出てきたので関連内容として書いてみましょう。

TR-8Sではテンポを一時的に記録して呼び出すことが出来ます。パフォーマンス手法としてテンポをぐぐーっと下げてスローモーションような効果を作るものがありますが、こういった場合にこの機能を使えば下げたテンポを一瞬で回復できるというわけですね。

この場合の操作は以下となります。

<テンポを一時的にマーキングする>
[MUTE]ボタンを押しながら[UTILITY] ボタンを押す

<マーキングしたテンポを呼び出す>
[MUTE]ボタンを押しながら[COPY] ボタンを押す

使用するボタンの場所は以下です。


使用するボタンからイメージしにくいので中々覚えるのが難しそうな感じがします。

・シーケンス全体にアクセントを加える

打ち込みの部分で「弱い音を打ち込む」という機能がありました。
 
 
これはそれぞれのトラックに対して影響する部分でしたが、TR-8Sはシーケンス全体に対してもアクセントを加えることが出来ます。


この場合の操作は以下となります。

<アクセントを指定する>
①ACCENTエリアの[STEP]ボタンを押す
②シーケンサーがアクセントモードに切り替わるので、アクセントを付けたいステップを選ぶ
③ACCENTエリアの[LEVEL]つまみでアクセント音量を調節する(※アサイン量がゼロだとアクセントは付かない)

このアクセントは各バリエーション単位で作用するようになっていることについて注意しておく必要があります。複数のバリエーションに同じアクセントを加えたい場合はそれぞれのバリエーションに同じパターンのアクセントを打ち込む必要があります。
 

・新しい感じの記事

0 件のコメント :